kikiさん(兵庫県)からの質問
広瀬さん、こんにちは!
私には3歳になる娘がいます。
実家に帰省したときの娘の気になる行動について相談させてください。
親戚が集まっている中、娘はいつも弟夫婦にばかり遊んでもらっています。
私が呼んでも全然来なくて、弟や義妹に抱きついたり抱っこされたり、あきれるほどベッタリです。
そのベタベタぶりがあまりに異常なので、私も疲れてしまいます。
それを見ていた母や姉から
「あんたの愛情が足りないから、ああやって気を引こうとしているのよ」
と言われてしまい、すごくショックです。
私としては、以前は娘のそんな行動に対して
人見知りせず、積極的によその人に関わっていくので良いと思っていました。
母と姉からの言葉にとても落ち込みました。
私の愛情が足りないから、普段あまり関わってあげていないから、
よその人の気を引いたりする行動を取るのでしょうか?
kikiさん、こんにちは。
広瀬です。
なるほど・・・、弟さん夫婦のところにばかり娘さんが行って
それを見たお母様とお姉様から「愛情不足」の一言。
それは落ち込んでしまわれるのも無理ありません。
最近はこの「愛情不足」という言葉が一人歩きしているのか、
何かあるとすぐに「愛情不足なんじゃないの?」という人が増えているようです。
しかし、娘さんのような行動を取る子供というのは
比較的多く、また特に気にする必要もありません。
娘さんのように、
自分の子供が親戚の人にベッタリ・・・という状況は、
「愛情不足」とはほとんど関係ありません。
理由としては複数あり、お子さんの性格面によるもの等
ケースバイケースの要素もあるので詳しい説明は省きますが、
愛情不足などではないということだけ念頭においておいてください。
とにかく言えるのは、子供として特に心配する必要の無いごく普通の行動の一つだということです。
それでももしどうしても気になる場合は、
娘さんと、弟さんご夫婦の性格や特性を分析して
理由を紐解いていくことも出来ますので、別途お問い合わせ下さい。
通常、多いケースとしては、
お子さんがAttention(※1)、Lion at home(※2)などの特性を持っているような場合と、
弟さんご夫婦のどちらかが子供に特別好かれる特性を持っているような場合です。
そういった原因がはっきり分かることで気持ちがスッキリすることも多いです。
今回のアドバイスがお役に立てれば幸いです。
広瀬
※1 Attentionの特性・・・極端に注目を引きたがる注目欲求の持ち主。幼児期は「ママ、見て見て!」という注目の欲求が通常の3~5倍ほど強く、母親を疲弊させてしまう。そのため赤ちゃん返りなどになってしまった場合、非常に深刻な状態になってしまいやすかったり、長期間その影響を引きずったりしやすい。よその人に対しても注目を得るための行動が多くなり、そのために必死にアピールすることも多い。約7人に1人の割合でこの特性を持つが、育てやすいケースと、異常なまでに問題行動(小学校低学年のうちに適切な対処をすることで改善することも多い)を繰り返す場合との両極端がある。
※2 Lion at homeの特性・・・通称、内弁慶特性。外では大人しく、家で態度が極端に大きくなる性格の持ち主。幼児期はよその人に挨拶できないなど色々と親を悩ませる面も多い。よその人に対して、極端に人見知りをしてしまう場合と、自分が気に入った人の場合は異常に馴れ馴れしくベタベタするなどの両極端がある。約10人に一人の割合でこの特性を持つが、この特性の子の長所を伸ばす上で、愛情のかけ方において他の子とは違った特殊なかけ方をしてあげる必要がある。
ひとこと
ひとこと (2件)
我が家では2歳の娘が、私が寝かしつけてもダメで、なんでもかんでも「パパがいい」と言います。
夜泣きしたときも私が抱っこしても泣き止まないのに、パパが抱っこするとすぐになきやみます。
いつも「パパがいい」なので、一生懸命育児をしている私はなんだかばからしくなって泣きたくなってしまいます。
昨日は「そんなにパパがいいなら、ママはもう遠くに行くから、パパと一緒に暮らしなさい」といいました。
実家の母からも、あなたが娘に構ってやらないからパパにばかり行くんだ、といわれました。
夫からも、愛情不足だと責められ、もうどうしたらいいか分かりません。
私は娘に嫌われてしまっているのでしょうか?
はじめまして!2歳くらいの時期のそういった行動は一過性のものであることが多いのであまり気にしないでいいですよ。
「愛情不足」とも全く関係がないことがほとんどです。
親子の関係性(Energy-match-up)などが分かれば、今後お子さんが小学生、中学生と成長していかれるにつれて親子関係がどんな風に変化していくのかが明確にイメージできます。そうすると、今本当にやっておかなければいけないこと、今後気をつけていかなくてはならないこと、将来良い親子関係を継続していく上で心がけなくてはならないことなど、色々な課題が見えてきます。
そういった長期的なビジョンを描いた上で親子の関係を育んでいくことが大切です。
そうすると、今懐かないから・・・、寄ってこないから・・・、といった理由で悩んだり焦ったりする必要もなくなります。
参考にしてみてくださいね。