「マスクを手作りする人」が増えています。手芸店などでは専用のコーナーも設けられ、材料のガーゼやナイロンゴムを買い求める人も増えているようです。
しかしマスクを着用することにどれくらいの効果があるのでしょうか。
このようにマスクの予防効果は意外と少ないようです。
実際に「マスク着用」の有無で、咳をした場合、飛沫の飛び方にどれくらい違いが出るかを撮影した結果から見てみましょう。(出典:MHLWchannel)
マスク着用でウイルスは防げる?
下の図は、スギ花粉、細菌、ウイルスの大きさと、マスクの穴の大きさをあらわしたものです。 サイズの大きいスギ花粉はマスクでシャットアウトすることができますが、ウイルスはサイズが0.1マイクロメートルと非常に小さいため、マスクの穴を簡単に通過してしまいます。
下の図は、咳やくしゃみによって飛散する「飛沫」の大きさと、水分が蒸発した「飛沫核」の大きさを表しています。
咳やくしゃみによって飛散した「飛沫」は水分を含み、5マイクロメートル以上とサイズが大きいためマスクで防ぐことができます。この飛沫を吸い込むことによって起こるのが「飛沫感染」。この飛沫感染はマスクによって防ぐことが出来ます。咳やくしゃみで「飛沫」を出来るだけ飛ばさないことと、吸い込まないようにすることがマスクの役割といえます。
一方、飛沫核は水分がない分、軽いため長時間空気中を漂います。これを吸い込んで感染してしまうことを「空気感染」といいます。ただしコロナウイルスの場合、空気感染は起きていないと厚生労働省は説明しています。
これまでに判明している感染経路は、咳やくしゃみなどの飛沫感染と接触感染が主体です。空気感染は起きていないと考えています。ただし、例外的に、至近距離で、相対することにより、咳やくしゃみなどがなくても、感染する可能性が否定できません。 (厚生労働省HPより・2020年2月26日)