『先生が足りない』という問題

全国の公立の小中学校で『先生が足りない』という話を聞いたことがありますか。ある調査によれば、全体の半分近い市区町村で教員が不足してるということがわかっています。

先生が足りない

授業ができなくなる学校も

教員が足りない学校では、教頭先生が授業を行ったりして、カリキュラムに影響が出ないように調整していますが、学校によっては授業ができなくなったりするようなところも出ているようです。

また病気で休職する先生や、精神的な病気で休職する先生が増えているという事情もあって、それらも教員不足に拍車をかけているという面もあるようです。

臨時採用の先生が足りなくなっている

中でも、大きな要因となっているのが「臨時採用の教員の不足」だと言われています。

これまで病気で休む先生や産休で休む先生の穴埋めを臨時採用の先生が行ってきたのですが、臨採の先生の確保そのものが難しくなってきているのです。

採用枠は広がれども、人は集まらないという現状

さらに、少子化などの影響から、教員の採用人数を教育委員会が抑えているということもあり、臨時採用の先生の枠が広がっているということもあります。

臨採の採用枠だけが広がり、希望者は増えるどころか減少傾向で確保が近内という状態が今の教員不足の大きな原因といえます。

中には他の都道府県にまで人材を求めたり、ハローワークに求人を出したりして人材確保に奔走している教育委員会もあるようです。

助教諭免許という特例制度

ある都道府県では、小学校の教員免許を持っていなくても教員として採用するという動きが出てきています。

「助教諭免許」という特例制度です。

本来は、教員免許は「幼稚園」「小学校」「中学校」と分かれていますが、その枠を超えて指導出来るようになる制度です。

しかしこれも一時しのぎでしかなく、人材不足を解消する決定打とはなり得ないようです。

根本的な制度の見直しが必要なタイミングに来ているのかもしれません。

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