クラス替えの『裏側』

クラス替えの『裏側』

    

「よかった、今年も同じクラスだね!」
「私だけ仲のいい子と引き離されてる!ひどい!!」

クラス分けの裏側
クラス分けの裏側

今まで築き上げてきた友人関係がリセットされたり、仲の良かったお友達と離れ離れになったり、意地悪な子と同じクラスにされたり・・・。色々なドラマが巻き起こるクラス替え。

自分の子が、仲の良い子と離れ離れにされて、意地悪な子と同じクラスになったら、親としては誰だって嫌な気持ちになってしまうものです。

今回はそんなクラス替えの舞台裏について少し書いてみたいと思います。

クラス替えはどうやって行われる?

クラス替えは担任の先生たちが行いますが、振り分ける基準としては、

1.成績で振り分ける

2.リーダーシップのある子、問題児などが偏らないように振り分ける

3.運動部や文化部等で偏りがないように振り分ける(部活動があれば)

4.人間関係を考慮しながら最後の調整する(※これが最重要)

・過去にトラブルを起こした組み合わせを避ける

・組み合わせてはいけない問題児コンビは確実に切り離す

・特に小学校高学年女子は組み合わせてはいけないコンビやグループに注意する

・不登校の子がいる場合は、その子をサポートしてくれる子を同じクラスに付ける

・できれば前任者に問題がないかどうか見てもらいアドバイスをもらう

 

といった流れで振り分けが行われることが多いようですが・・・

声のデカい親・面倒な親の意見が優先・・・?

ここに「もう一つ」重要な要素が加わってきます。

クラス替えの時期というのは、予想以上に保護者から学校(担任)にクラス替えに関する要望の電話がかかってきているものです。

何らかのやむを得ない事情があれば、聞き入れてもらえることもありますが、どちらかというと聞いてもらえないことの方が多いです。

しかし、傾向としては、

・うるさい親、面倒くさい親の意見が「優先」される

・常識ある家庭の子、おとなしい子は「犠牲」にされる(ことも多い)

ということです。

親の二極化が・・・

小中学生以上のお子さんをお持ちの方なら、色々経験されていらっしゃるのでピンと来られる方が多いのではないかと思います。

良心的なご家庭ほど「うるさく言ってモンスター扱いされるのは嫌だなぁ・・・」と考えるるため、学校に対してあれこれ要求したりすることをどうしても避けようとします。

そのため、非常識な親と、そうでない親との二極化がますます進んでしまう・・・という現実があります。

対応に追われる先生たち

実際に、いじめを受けたりしてひどい目に遭っていたにもかかわらず、翌年またそのいじめっ子と同じクラスにされてしまった・・・というような酷い話も、私のところにも時々入ってきますし、あなたの周囲でも結構あるのではないでしょうか。

クラス分けと言うのは、クラスが多くなるほど、先生たちにとっては大変な面倒で時間がかかる作業になります。

また、苦労して振り分けた結果に対して文句を言ってくる親もいるので、先生方もその対応に追われます。

よって、何も言ってこない良心的な親に配慮する余裕はあまりなく、あそこの親は文句を言ってくることはないだろう・・・という扱いになってしまって優先順位が下げられてしまい・・・『あの子とだけは絶対同じクラスにしないでくださいって言ったのに・・・!!』という事態が起こってしまいます。

問題児の振り分け方 2パターン

肝心な「問題児」については、バランスよく均等に振り分けるケースと、1カ所に集めて集中管理するケースとの両方があります。(ほとんどは均等振り分け)

集中させる場合は、それを抑える力量のある教師が担任になることが多いですが、万が一失敗に終わった場合は大変です。学級崩壊してしまったり、途中でクラス替えをやり直す羽目になったりすることもあります。

問題児の「隔離政策」をとるケースも

あまりに荒れ方がひどい場合は、問題児だけを特別クラスに隔離して、他のクラスの生徒と一切関わらせないようにする、もし関わった場合は即座に親を呼び出すといった緊急措置を取るようなケースもごく稀にあります。

私はこういうやり方には賛成でして、普通はよほど大問題に発展しないとやらないこういった方法を、もっと他の学校も積極的に取り入れて欲しいものです。

酷いいじめをする子、授業の妨害をする子は、すぐに隔離部屋に監禁(?)してもらいたいですね。

リスク回避を優先するのは仕方のないこと?

先生も人の子、怒鳴り込んでくる親、うるさく言ってくる攻撃的な親の意見をどうしても優先せざるをえないと言う事情はわからないでもありません。

誰だって面倒なトラブルは避けたいものですし、闘争心剥き出しの敵と好き好んで闘うような物好きな先生はそういないと思います。

解決策はあるのか

では、言ったもん勝ちであるこのような状況はどうしようもないのか、真面目で常識的な家庭は黙って犠牲になり、我慢するしかないのか…。

たとえば

「問題児と別のクラスにしてくれなければ転校します!!」

と、しつこく伝えたとして、自分の子がクラス分けで思い通りの結果を得られたとします。

しかし、その裏で犠牲になる子というのはどうしても出てくるものです。

クラス分けを「人がやるから面倒なことになる」というのであれば、思い切ってクラス分けに必要なデータを全てAI(人工知能)に渡して、AIにクラス替えを行ってもらうのが、一番平等で平和的解決になるかもしれません。今から5年後くらいにはそんな時代になっているのではないでしょうか。

※今回の内容は、教育現場で働く何人かの教師の方にも実際に聞き取りを行った上で書いていますが、地域や学校によっても事情はかなり違ってくると思いますので、一つの参考として見ていただければ幸いです。

 

【執筆者プロフィール】広瀬功一(ひろせこういち)楽しい育児実践会 代表・・・19歳・15歳・10歳の3姉妹の父。子供が生まれる前は、子供に興味がなく、自分が子供好きだとも全く思っておらず、親になってから急に子育てのスイッチが入る。しかし、初めての子育てで何もかもが思い通りに行かず、育児に悩む日々を送る。「保育園に行きたくない」と朝から大合唱する子供たち。泣き続ける長女と次女を、無理に連れて行こうとしたところ、長女が家の外に脱走し、街中を500m以上全力で追いかける逃走劇を繰り広げることも・・・。そんな日々に心底疲れ果て、解決策を求めて毎晩お風呂で10冊近くの本を読み漁る日々が半年ほど続く・・・。家中が本と本棚だらけになり、家族からも文句を言われ、置き場所にも限界を迎えかけた頃、突然子育てのヒントをつかみ、子供たちがまさかの大変化。 子育ての苦労と学びから得た知識と経験をもとに、2006年から2019年の13年間で全国(海外含む)約1万700名の個人セッション(育児相談・夫婦相談・進路相談・不登校相談・性格特性分析・能力特性分析・24時間リズム分析など)、約7社の中小企業のコンサルティングを行う。Benesseのたまひよ増刊「Bizmom」にて育児で悩んだ時に相談したい専門家として紹介される。その他ANA、住友三井オートサービス株式会社を始めとする企業の「育児休業取得者向けハンドブック」にも育児の専門家として掲載。趣味は子供たちと一緒に絵を描くことと、楽器(バイオリン&二胡)を演奏すること。週末は相談予約が入って埋まっていることが多く、最近はあまり家族サービスが出来なくなっているが、たまの休みには子供を連れてどこかに遊びに出かける。もともと朝起きが大の苦手だったが、24時間リズム分析によって自分の睡眠のリズムを知って以後、早起きできるようになった。(プロフィール詳細

【執筆者プロフィール】広瀬功一(ひろせこういち)楽しい育児実践会 代表・・・三姉妹(19歳・15歳・10歳)の父。子供が生まれる前は、子供に興味がなく、自分が子供好きだとも全く思っておらず、親になってから急に子育てのスイッチが入る。しかし、初めての子育てで何もかもが思い通りに行かず、育児に悩む日々を送る。「保育園に行きたくない」と朝から大合唱する子供たち。泣き続ける長女と次女を、無理に連れて行こうとしたところ、長女が家の外に脱走し、街中を500m以上全力で追いかける逃走劇を繰り広げることも・・・。そんな日々に心底疲れ果て、解決策を求めて毎晩お風呂で10冊近くの本を読み漁る日々が半年ほど続く・・・。家中が本と本棚だらけになり、家族からも文句を言われ、置き場所にも限界を迎えかけた頃、突然子育てのヒントをつかみ、子供たちがまさかの大変化。子育ての苦労と学びから得た知識と経験をもとに、2006年から2019年の13年間で全国(海外含む)約1万700名の個人セッション(育児相談・夫婦相談・進路相談・不登校相談・性格特性分析・能力特性分析・24時間リズム分析など)、約7社の中小企業のコンサルティングを行う。Benesseのたまひよ増刊「Bizmom」にて育児で悩んだ時に相談したい専門家として紹介される。その他ANA、住友三井オートサービス株式会社を始めとする企業の「育児休業取得者向けハンドブック」にも育児の専門家として掲載。趣味は子供たちと一緒に絵を描くことと、楽器(バイオリン&二胡)を演奏すること。週末は相談予約が入って埋まっていることが多く、最近はあまり家族サービスが出来なくなっているが、たまの休みには子供を連れてどこかに遊びに出かける。もともと朝起きが大の苦手だったが、24時間リズム分析によって自分の睡眠のリズムを知って以後、早起きできるようになった。(プロフィール詳細